「 -----礼 状---- 」
レポートNo.44

斎藤智子(29才)
拝啓、斎藤先生

'1989年6月に子宮筋腫と卵巣を手術していただいた斎藤です。あれから5年が経過し、体調も良く、朗報をお知らせすることが出来るようになりました。

来年2月に待望の子どもが出産できる予定です。現在5か月18週で、安定期に入り主治医ももう安心と言って下さいました。いただいたMRIとCT、OPE経過記録を主治医に見せ、筋腫・子宮の状態をよく知っていただきまして、帝王切開ではありますが、2月の出産予定です。『教科書に載せられるような写真だね』と主治医も感心していました。

私も病院勤務12年目ですが、保険制度やさまざまな医療制度があって、まだまだ大変でしょうが、私のようなどこでも『全摘』としか診てくれなかった患者を、幸せな妊婦へと変身させて下さいました。先生方の御苦労を思い、また、一人でも多くの方が可能性を最大限に残せるような医療を望んでおります。

切ってしまうのは簡単です。でもその心の葛藤と精神的苦痛を本当に理解してくれる医師が少ない現状をこの筋腫手術を通して知らされました。

先生に出会えて本当に良かったと、日々大きくなるお腹と共に感謝申し上げます。

無事産まれましたら、写真と共に御報告いたします。御身体を御自愛なさって、頑張って下さい。

'1994.9.19  斎藤 智子

術前(pre-ope)
のMRI
術後(post-ope)のMRI 摘出物
術前のMRI 術後のMRI 摘出物


術 前(pre ope) 術 後(post ope)
赤血球(RBC)404464
血色素(Hb)(g/dl)8.912.5
ヘマトクリット(Ht)28.237.1
CA-12530.018
備考
●1986年に国立S病院にて開腹手術
   open close
●その後G大学で子宮全摘を告げられた
●摘出物 :筋腫                2500g
          右卵巣部分切除
●病理:良性
●術後:妊娠


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