「生きることの「ワクワク感」を思い出して欲しい」(その2)
レポートNo.61

高松七恵(35才)
●広尾で手術を受ける前と術後の、体調や心の変化
文章で書くと、とてつもなく長くなりそうなので、簡単に表にまとめてみました。私の体験を、もっと色々と聞いてみたいという方は、メールにてお問い合わせ下さい。takamachu@hotmail.com


術前 術後
生理痛 七転八倒の痛み。痛さで脂汗冷や汗がダラダラと流れる。どんな姿勢になっても痛むため、横になっても休まらない。
薬はメフェナム酸というかなりキツめの市販薬を常用していたが、それも効かなくなりロキソニンを処方されるようになる。
無し。生理直前に多少重い感じがするのみ。
不正出血 多かれ少なかれ、出血しない日はない。通常はおりものシートで大丈夫だが、大量に出血し下着を汚す事も頻繁にあり。 無し。1日1枚のシートで事足りる。
貧血 1回目の手術前は健康診断で要治療(D)、広尾での手術前は平常値よりやや低い程度の貧血。 改善。正常値
月経過多 血の塊がレバー状にドクドクと出る。高性能ナプキンが1時間でアウト。バスタオル2枚重ねで寝ても汚す事があり、緊張してよく眠れない。いつ「粗相」するかと気が気ではなく、何事にも集中できない状態。 無し。ナプキン交換が惜しいくらい少量。
排便通 最初の手術後、癒着を起こしたのが原因と考えられる排便通あり。特に生理日にひどく、排便時に、リキリと内臓が引き攣れるような痛みを伴う。 広尾の手術で癒着を処置してもらい、今は無し。
性交痛&出血 いつも可哀想なくらい夫が気を使っていた。性交後は必ず出血。 痛みも出血も全く無し。
運動時下腹痛&出血 運動好きでスポーツクラブに通いはじめたが、運動中下腹部が痛み、突然出血。いつもそのような事になるので、止む無く運動を断念、クラブ休会。 宅で腹筋などの軽い運動しても大丈夫。3月からクラブ復帰予定。
気持ちの問題 好きな運動もできずストレスが溜まり、ままならない自分の体にかなり参っていた。殆ど自暴自棄。毎日がだるく、やる気のないどうでもいい毎日。 気持ちが開放され、何とかなるさ、と開き直れるようになった。日々、わくわくする感じ。


●私の記録
■おかしいな?と思いはじめた頃
23歳頃から生理痛がひどくなり、出血もだんだん多くなっていった。生理日以外の不正出血も毎日の事で、貧血や倦怠感も日々増していき、「生理中だけツライ」という状態ではなくなっていきました。

■「広尾メディカル」に辿り着くまでの経緯
埼玉県のとある個人病院
  • 27歳頃、あまりにもひどい生理痛と貧血、倦怠感、低血圧などのため、近所の婦人科へ。


  • 国立埼玉病院
  • CT検査の結果は「卵巣嚢腫」。1年近く、ホルモン療法(ボンゾール、ズプレキュア)を試し、漢方薬も服用したが効果無し。当時、担当だった先生は説明もキチンとしてくれ、信頼できたので手術に踏み切る。右卵巣全摘出、左卵巣一部摘出。子宮内膜症も同時に処置。
  • 2年後には、術前の状態(生理痛、月経過多、貧血など)に戻る。


  • 練馬区のクリニック
  • エコーで「卵巣が腫れているようだ」と言われる。ホルモン療法を希望したが漢方薬を処方され、「様子を見よう」となった。私の望む治療は受けさせてもらえず、結局、この病院では生理痛も卵巣の腫れも改善されなかった。


  • 国立埼玉病院
  • 担当だった先生がいなくなっていて(転勤?)、別の医師が担当だった。ここでもやはり、前のクリニックと同じ漢方薬と鎮痛剤で「様子を見よう」と言う。ホルモン療法を望んだが、ガン検査や血液検査を繰り返そうとするだけで、治療に取り組もうという気配が感じられなかった。基礎体温表や様々な検査についてもロクに説明してもらえず、その医師を全く信頼できなかった。
  • そこらの医者は信じられない、このままでは自分がダメになる、と強烈に感じ、「広尾」へ行く決心をする。


  • ●35歳のワクワク感
    “病院ジプシー”の末「広尾」に辿り着いたという人は、「広尾」には多いと思います。中には「広尾」を最後の切り札として“ジプシー”されていた方も、少なくないでしょう。私もそんな一人です。

    8年前に先生の著書を買っていながら、なかなか「広尾」に足が向かいませんでした。「自由診療−保険がきかない治療を受ける−」というのは、かなり勇気が必要な事。ですが、治療を終えた今、迷ってないで「広尾」で診察を受けて欲しいと強烈に思います。迷うのは診察を受けた後からでもいいじゃありませんか。自分の体や生活が大切ならば、正確な診断と適切な処置を受けていただきたいのです。

    私の場合、8年間は惜しむに充分な時間ですし、生理痛以外にも色々と「不都合な事」があったので27歳のあの時に広尾を訪れていれば…、とかなり後悔しています。ですが、35歳の今、無事手術を終えて体調も回復し、「人生まだまだこれからだ!」と気合充分です。

    失った時間は戻ってこないけど、これからの時間を充実させる事は充分に可能になったのです。子供の頃の夏休み、「今日は何して遊ぼうか?」と思いを巡らせていた時の「ワクワク感」が心の底から湧きあがってきます。大袈裟な、と思われるかもしれませんが、私の体は、それほどまでに変化したのです。
    術前(pre-ope)
    のMRI
    術後(post-ope)
    のMRI
    摘出物
    術前のMRI1 術後のMRI1 摘出物
    術前のMRI2 術後のMRI2


    術 前(pre ope) 術 後(post ope)
    赤血球(RBC)392397
    血色素(Hb)(g/dl)11.611.9
    ヘマトクリット(Ht)34.036.5
    備考
    ●摘出物: 内膜ポリープ   	10g   
               子宮筋腫       	10g 
    	  アデノの疑い   	  30g 
    	  左デルモイドチステ    5g   
    


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