- 私もつい最近、広尾メディカルクリニックで手術をしました。私はここにたどり着くまでにはかなりの時間を要しましたし、手術を迎えるまでに色々な問題が山積みでした。私の体験が、今、生理時の出血や痛みで悩んでいる方の参考になればと思います。
- ●筋腫が判明、そして広尾に出会うまで
- 筋腫だと分かったのが、去年(2000年)の9月でした。(私の場合、生理が始まった年頃は痛みが激しかったのですが、漢方薬を飲み、年齢を重ねるうちに生理痛は無くなっていました。)生理がなかなか終わらず、でもそろそろ終わるだろうと思っていた矢先のこと。事件勃発です。
友達と遊んだ帰り道の事。なにやら流れ出る感覚。生理中でしたが既に終盤の5〜6日目。なのに一体どうしたんだろう?!ただ、ただ、「まずい!」と。電車の駅ごとにトイレに行き、ナプキン交換しても、しても間に合わない。血管が切れたのかと思うくらいの激しい出血。家に帰ってもトイレから出られず・・・。腹痛こそ全くありませんでしたが、あまりの出血に驚き、夜間でもあったので救急病院を受診。
内診台、初めての経験。緊張と羞恥心、不安が混じる中での診察・・。すると下着もロクに着けていないのに、突然内診台のカーテンが開かれ、エコーを見せられ、思いも寄らない一言。「筋腫だね。大きいから出血したんだろう。全摘かなあ。」いきなりカーテンを開けられ恥ずかしいと感じる余裕も無く、ショックな一言。
次の日、外来でも違う先生から同じ一言。経過観察で通っていると今度はまた別の先生から「(お腹を)開けなければ分からない。」手術が終わって気づいたら子宮全摘、それも状態によっては有りだと。
そんなのイヤだ!絶対に。必死で病院を探しました。でも、行く病院、行く病院で同じようなことを言われて、次第に病院に行くのが怖くなりました。診察を受ける度に自分の惨状を見せつけられる・・・・。何とかならないものか。将来的にはやはり子供は欲しいです。子宮が残ってさえいれば、妊娠・出産ができる可能性はゼロではありません。子宮を残したい!そんな思いに駆られて、インターネットで調べているときに「広尾メディカルクリニック」に出会ったのでした。
診察時、斎藤先生は、画像を見ながら「大丈夫、あなたより大変な人はたくさん入るんだから。」とおっしゃいました。私の子宮は大丈夫なんだと言われたときは、心の底から嬉しかった。その日、2Fのリビングで、入院している人たちと話せたことが印象的でした。
初めのうち、家族は・保険が効かない・インターネットで見つけた怪しげな?クリニックなので、諸手を挙げて賛成はしてくれませんでした。でも、信じるのも決めるのも『私自身』です。そのうち家族も一緒に診察に行き、先生の著書を読むことで、理解・納得してくれましたので、これは大した問題にはなりませんでした。
ただ、手術が混んでいるらしく、手術まで6ヶ月待ち。その日が早く来ないか楽しみに、またそれまで大量出血しないように、祈るように待つだけでした。
- ●手術前・ショックな出来事
- 手術の日を指折り数えていたところ、またしても突然の出血!!あの流れ出る感覚、血の気が引く感覚。貧血のため、即入院になってしまいました。手術の1ヶ月前、予定では今回の生理を乗り越えれば大丈夫だったのに・・・。入院中もこれで手術が出来るのか心配で仕方がなかった。でも貧血は、点滴と食事療法の効果あってか、手術が出来るほどまでに改善されました。
ところが、それだけでは終わらなかったんです。次回の(術前の)生理を遅らせる薬を飲まなければ、せっかく貧血が改善してもまた出血し、貧血になってしまう。事情を話し、入院先の病院に薬を出して貰おうと思いましたが、出してもらえず。ここで手術をすればいいと。「ホルモン剤をして6ヶ月待ち、それから摘出手術。生理を止める薬には副作用があるから今は使わない。」医師からの話はナースステーションで30分以上も続き、私の不安は増すばかり。そこの看護婦さんが何度か私を励ましてはくれましたが、医師が方針を決める訳ですからどうしようもありません。ここまで貧血を改善しては頂いたものの、逃げるように退院となってしまいました。
それでも退院した後に不安は残るもの。手術は無事にできるのか、心配でたまりませんでしたが、「広尾」に電話して、看護婦さんにホントに励まして貰ったものです。こんなにも医療従事者の一言というものは、患者である私の心に残るものなのだと言うことを強く感じました。
- ●手術を無事におえて
- 色々ありましたが、無事に「広尾」にたどり着き手術を迎えることができ、今を迎えています。手術はもちろん痛かったけれど、でも何よりも子宮が無事だったことが嬉しい。入院中も、同じように生理で悩んでいた体験を持つ方と過ごし、悩みも打ち明けられて、本当に良かった。
術前の病院も、色々かかった病院も、婦人科は産科がくっついていますよね。外来で待っている間や入院中の病室においても、ずっと妊婦さんと一緒。それが子宮を全摘出・子供ができなくなるかもしれない不安を持つ私には、何よりも辛かった。でも「広尾」は、皆同じ婦人科の病気で悩んでいる人達、そして同じような手術をした仲間。手術をした日も同じ・退院も同じ。話をするのに抵抗はありませんでした。
入院中は入院前の辛かった事の自慢?話や、術後に貰う手術記録を見せ合いっこです。その方達とは、今もメールのやりとりをして、お付き合いが続いています。術後健診はまだ先の話ですが、これから自分がどう変わるのか、楽しみにしたいと思います。
- ●そしてそんな私からの一言
- いろいろな選択方法がある中、私は「広尾」を選択して本当によかったと思います。今、不安に思っているみなさん。あきらめないで!!それと『私は大丈夫』って思ってるみなさん。私は今27才です。この歳で筋腫になってるなんて、思いもしませんでした。
生理は人と比べられるものではないけれど、今、生理用ナプキンも『長時間用』の大きく高性能なモノが売られています。それを使わなければならなくなった時に、振り返って考えてください。個人差はあるかもしれないけど、それは体のシグナルかも。要注意ですよ。
それと、今、不安に思っている方は勇気を持って受診してみてください。早ければ早いほうがいいんですから。最後になりましたが、斉藤先生、看護婦さん、事務の方、本当に有難うございました。
術前(pre-ope) のMRI |
術後(post-ope) のMRI |
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摘出物 |
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術 前(pre ope) |
術 後(post ope) |
赤血球(RBC) | 403 | 443 |
血色素(Hb)(g/dl) | 11.1 | 12.8 |
ヘマトクリット(Ht) | 33.9 | 41.0 |
CA-125 | 26 |
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備考 |
●術前血色素 6
ホルモン治療を続けていた。
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