「私、娘、妹がお世話になった斎藤先生との奇しき出会い」
レポートNo.48

千葉幸子(56才)
●斎藤先生への手紙
斎藤先生

前略失礼いたします。
私と先生との出会いを書きました。先生との貴重な出会いが、インターネットを通じて、子宮の病気で悩んでいらっしゃる方に読んでいただけたら幸いです。
そのうち、病院の方にお邪魔したいと存じます。
お身体にお気をつけてお過ごし下さい。


●母も叔母も子宮全摘
私は40歳を過ぎた頃より生理の出血がひどくなり、子宮筋腫があることがわかりました。私の母親は子宮筋腫のため子宮全摘をしており、母の2人の妹(私にとって叔母にあたりますが)も子宮全摘をしました。

自分も母や叔母たちと同じように子宮をとってしまわなければならないのかと思うと辛くて、何とかして子宮をとらずに筋腫を治療したいと思ってK大学に行きました。初めの頃は半年に一度、経過を診せに行くだけでした。ガチョウの卵位の大きさだと言われ、「はい、また半年後」、そんな繰り返しの病院通いをしているうちに、筋腫の大きさが男性の握り拳大位になりました。

フルタイムの仕事をしていましたが、ある時などは手の掌大のレバー状のものが次々と出て、足は力が抜けたようになり、震えが出たのを覚えています。そんなになっても自分で車を運転して1時間かけてK大に行き、輸血を受け、止血剤をもらって帰宅しました。

その頃には、尿を我慢するとオシッコが出なくなりました。夜ぐっすり眠ってしまうと、朝はお腹がパンパンになりオシッコを出すのに大変でした。そんなことが2〜3年は続いたと思います。これは子宮筋腫が大きくなり、膀胱を圧迫しているためでした。

そのうちに立っているのも大儀になり、顔もドス黒くなり、もう手術しなければどうにもならない状態になってしまい、手術を受けるしかないと思うようになりました。


●娘が勧めてくれた「婦人画報」
今度はT大に行って、何とか筋腫だけを摘出して子宮を残して欲しいと頼んでみましたが、「非常に難しい。出血が多くなると危険」とのことで、断られました。「子供も3人いることだし、もう子宮はいらないでしょう」というようなことを言われ、(そんな馬鹿な話があるものか、人間の一つ一つの臓器にいらないものはない)と内心強く思いながらも、それを押し通すのはもう無理な状態になっていました。

K大で子宮全摘手術をすることにして、手術日も決まりました。その当時「婦人画報」で子宮筋腫についての記事を特集していましたが、その記事広告を見ても、もう入院して全摘手術を受けることに気持ちが固まっていた私は、今さら読む気にもなれず、ましてや子宮を残すという手術があることなど考えられませんでした。

「婦人画報」の記事を読むこともないまま時間が流れていきました。ところが、19歳の大学生の長女が、「婦人画報」を買ってみないかとさかんに薦めるのです。

娘の熱心な勧めで、それなら読んでみようか、という気持ちになり、その記事の中で出会ったのが広尾メディカルの斎藤先生だったのです。

子宮保存手術を始められて間もない頃でしたが、私は広尾で手術を受けることを決断し、斎藤先生によって子宮を残すことができました。


●娘は手術後結婚し、1児の母に
それから11年が経ちました。子宮を残すことができたうえ、その後はいたって健康に過ごすことができ、感謝しております。

その後、私ばかりでなく、私の娘も妹も先生のお世話になろうとは、その時には思ってもみませんでした。なんという巡り合わせでしょうか、このご縁に深く感謝しております。

私に記事を読むよう勧めた娘は、23歳を過ぎる頃より生理痛がひどくなり、K大で診察を受けたところ、内膜症と言われました。ホルモン治療をすすめられましたが、経過ははかばかしくなく、25歳の時に斎藤先生に腺筋症の手術をしていただきました。手術では子宮筋腫の小さい芽も幾つかとっていただきました。

手術によって健康を取り戻した娘は、手術から1年後に結婚しました。それから1年して(手術をしてから2年後)なんと男の子を出産したのです。とても元気な赤ちゃんです。

私と斎藤先生との出会いは娘によって導かれましたが、その娘が先生のお世話になって現在の幸せをつかむことになるとは思ってもいませんでした。私の三つ下の妹は、私が手術をしてから2年後、やはり子宮筋腫の手術を先生にしていただきました。おかげさまでとても元気になり、社交ダンスに夢中で人生を大いに楽しんでいます。

母のきょうだいの女性はみんな子宮をなくしてしまいましたが、私と私の妹、そして娘は子宮を残すことができました。本当に感謝しております。娘は自分の子供に女の子が生まれたら、斎藤先生にお世話になるかもしれないから先生には絶対に長生きして欲しいと、ことあるごとに言っております。

お世話になった私と娘と妹の3人分の感謝をこめてお手紙を書きました。
体験談レポート49号榎本志摩さんが千葉幸子さんのお嬢さんです。

術前(pre-ope)
のMRI
術前のMRI


Copyright(C)1999
HIROO MEDICAL CLINIC